スペイン1部再開初戦のバルセロナ戦を前日に控え、マジョルカに所属する日本代表MF久保建英(19)がインタビューに応えた模様を、スペイン紙アス電子版が12日に伝えている。

久保はホームにバルセロナを迎えることについて、「何が何でも勝たなければいけない。首位チームに対して絶対に集中を欠いてはダメだ。彼らがそうかは分からないが、僕たちは間違いなくそうなるつもりだ。僕たちはリーグ戦が中断した時から一生懸命取り組んできたので、何か得られることを願うよ」と語った。

チーム状態については「僕たちはマジョルカのコーチたちの指示に従い、自宅やグラウンドでトレーニングしてきたので、今は全員が100パーセントの状態であるし、より強く、より速くなっていると思う」と万全の状態であることを強調した。

11節残されているリーグ戦については「いい形でスタートを切らなければいけない。僕たちは難しい試合をいくつも控えているし、下位のチームもまた上位のチームと対戦するけどね。最後の最後まで全力で戦わなければいけない」と意気込みを語った。

無観客開催については「僕たちはホームではるかに強いけど、それはサポーターによるところが大きい。彼らはスタジアムにいないけど、僕には彼らの顔が見えるし、彼らが遠くからいつもと同じように僕たちを応援してくれることを分かっている」と言及した。

昨年バルセロナのホームスタジアム、カンプ・ノウで行われた前半戦(2-5で敗退)のリーグ戦については「試合に集中するのに少し時間がかかったので、あれを繰り返さないようにしないといけない。僕たちはここ(ホームのソン・モッシュ)で勝利してスタートを切れることを願っている。あの試合では僕が想像したよりも多くのことができたし、そのことは大きな自信になったけど、結果が伴わなかった」と振り返った。

降格圏内の18位と順位で苦しむマジョルカはバルセロナ戦後も、ハードな日程の中、レアル・マドリードやアトレティコ・マドリードなどの強豪との対戦を控えているため、無観客開催ながらも得意のホームで戦う首位チームとの初戦は是が非でも勝ちたい一戦となる。(高橋智行通信員)