アトレティコ・マドリードが17日、アウェーでオサスナに5-0と大勝し、スロベニア代表GKヤン・オブラク(27)がスペイン1部リーグ史上、最少試合数で100試合無失点を記録した。スペイン紙マルカ電子版が報じている。

スペイン1部リーグで現在、4シーズン連続でサモラ賞(1試合平均の最少失点GK賞)を受賞しているオブラクは、Aマドリードでこれまでリーグ戦通算182試合に出場し、100回目の無失点試合を達成した。

オブラクは、リーグ戦100試合を無失点に抑えるのに222試合を要したレイナ、227試合かかったビクトル・バルデス(当時バルセロナ)を上回り、スペイン1部リーグ史上の新記録を樹立したのである。

また、オブラクとスペイン1部リーグ史上、出場試合数の多いGK上位3選手の成績を比較してみると、スビサレッタ(ビルバオ、バルセロナ、バレンシア)が622試合出場、235試合無失点、無失点率37・78%、ブーヨ(マジョルカ、デポルティボ、セビリア、レアル・マドリード)が542試合出場、213試合無失点、無失点率39・29%、カシリャス(レアル・マドリード)が510試合出場、177試合無失点、無失点率34・70%となっている。一方、オブラクの無失点率は55%で3選手の成績を圧倒的に上回っている。

さらにオブラクは別の偉大な記録も達成した。それはスペイン1部リーグ史上、外国人として初めて100試合無失点を成し遂げたGKになったことである。

オブラクは現在、ドイツの移籍情報サイト「トランスファー・マーケット」の市場価値が8000万ユーロ(約96億円)となっており、リバプールのアリソンやバルセロナのテアシュテーゲンなどを抑え、世界一高価なGKとなっている。(高橋智行通信員)