新型コロナウイルスの影響で3月中旬から中断していたロシア・プレミアリーグが19日、約3カ月ぶりに再開し、2日前の17日に6選手の感染が判明したリーグ4位のロストフが、格下の12位ソチに1-10で大敗した。

選手、コーチら全員が2週間の隔離期間に入ったため、平均年齢17歳のユースチームで臨んだが、結果は大敗。1部リーグデビュー戦となった17歳のMFロマノフが開始47秒に右足で鮮やかに決めて先制したが、その後に猛反撃を受けた。

17歳のGKポポフはデビュー戦で10失点。だが、ロシア1部リーグの最多記録となる1試合15本のシュートセーブを記録したことが評価され、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

前半26分にPKを見事に防ぎ、同30分には相手の強烈なシュートを右手1本ではじくなど、187センチのGKは奮闘。試合後には「大きな経験でした。大差で負けたことは悲しいですが、多くの経験を積みました」とクラブ公式サイトにコメントした。

ロストフのアルツニヤンツ会長は「結果は残念だが、多くの若い選手がデビューできたことはいいこと。下部組織出身の選手でトップチームをつくるという、私たちの夢が実現した」と話した。

同会長は試合前に、ソチに試合の延期を求めたが、拒否されたという。だが、試合後には若い選手たちの頑張りに「彼らは未来のチャンピオン」とたたえた。