リバプール所属の日本代表FW南野拓実(25)が今季再開初戦となるアウェーのエバートン戦で待望のリーグ戦初先発を果たした。

調整不足のFWサラーの代わりに3トップの右FWとして運動量豊富に動き回り、シュートを放ってチャンスも演出。前半45分のプレーで得点に絡めなかったが、指揮官や英メディアからも高評価を受けた。チームはスコアレスドローながら2位マンチェスター・シティーとの勝ち点差を23と広げ、30年ぶりのリーグ制覇に向けて前進した。

前半10分の右足ミドルは枠を外し、同44分にFWマネからゴール中央でパスを受けて放った左足シュートは相手DFに阻止されても積極的だった。カウンターでFWフィルミーノに好パスを繰り出すシーンも演出し、クロップ監督は「彼はいいプレーをした。交代5枠を使いたかったので(交代は)彼のパフォーマンスとは関係ない」と変わらぬ信頼を寄せた。

前半のみのプレー時間だったが、英メディアの各採点も10点満点で6点と及第点以上の評価。地元紙リバプール・エコーは「交代で出た選手よりも危険(な存在)だった。この数週間で南野の実力を見られるだろう」と継続起用を期待した。リバプールの30年ぶり優勝が目前に迫る中、南野も得点に絡んで勝利に貢献するムードが高まってきた。