バルセロナのブラジル代表MFアルトゥール(23)が、ユベントスと来季に向けた移籍で完全合意に達したと、スペイン紙マルカ電子版が25日に報じている。

同紙によると契約期間は来季からの5年間で、年俸はバルセロナで受け取っている手取り約300万ユーロ(約3億6000万円)の2倍以上となる、手取り700万ユーロ(約8億4000万円)になるという。アルトゥールは先週末、ユベントスから年俸手取り500万ユーロ(約6億円)超えのオファーを受け取ったが断っていたが、今回の新しいオファーを受けて、25日に合意した。

アルトゥールは当初、24年6月で切れるバルセロナとの契約を全うすることを望んでいた。しかし新型コロナウイルスの影響により財政難に陥っているバルセロナから、移籍に向けて大きなプレッシャーを受けていること、給与カットの可能性を示唆されたこと、来季中盤で大きな競争が想定されること、獲得を切望するユベントスのマウリツィオ・サッリ監督がアルトゥールをチームの中心選手に考えていること、年俸が大幅にアップすることなどが、移籍を決めた理由に挙げられている。

アルトゥールとユベントスが合意に達した今、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピャニッチのバルセロナ移籍を含む両クラブ間合意が残されている。

アルトゥールの移籍金は7000万ユーロ~8000万ユーロ(約84億円~96億円)になる予定であり、バルセロナがピャニッチ獲得でユベントスに支払う金額より1000万ユーロ(約12億円)高くなるとマルカ紙は伝えている。

(高橋智行通信員)