マジョルカ久保建英(19)は0-3の完敗の喫したチームにあって、90分間素晴らしい輝きを放ち続けた。マジョルカの地元紙が絶賛している。

ディアリオ・デ・マジョルカは「マジョルカで唯一危険を伴った選手」と題した後、「タケ・クボ(久保の愛称)がワンダ・メトロポリターノ(Aマドリードのホームスタジアム)のピッチで、再びマジョルカのベストプレーヤーになった。いいパフォーマンスだったポソのサポートを受けたクボは特に前半、マーカーと何度も対峙し、若きAマドリードの下部組織選手(左サイドバックの)、マヌ・サンチェスを苦しめた」と右サイドで優位にプレーしたことを伝えた。

リーグ戦再開後の久保のパフォーマンスについては「新型コロナウイルスの感染拡大によるリーグ戦中断期間が多くの選手に悪影響を与えた可能性がある一方、クボの場合は逆の効果があったようだ」と、久保にとっては約3カ月間、実戦から遠ざかったことがプラスに作用しているという見解を示した。

そして「クボはピッチ内でリーダーの役割を引き受け、チームメートはサイドで彼のことを探し続けている。Aマドリード戦でクボは、そのスピードとドリブルで相手DFを1、2、3人と置き去りにした。マジョルカはシメオネ監督が穴を修正するためにロディを投入するまで、攻撃を彼のサイドにかけていた。クボはピッチでもっとサポートを必要としている」と締めくくった。

昨年9月1日のマジョルカデビューからすでに10カ月が経過し、今季も残りわずか4試合に迫った。久保とチームは唯一の目標である1部残留目指して最後まで全力で戦うことになるが、次節は9日にホームでレバンテと対戦する。(高橋智行通信員)