エスパニョールの2部リーグ降格が決定した。8日(日本時間9日)にアウェーで行われたスペイン1部リーグ第35節バルセロナ戦に0-1で敗れ、3節を残して残留圏との勝ち点差が11に開いた。スペイン紙アスはエスパニョールが2部リーグに降格するのは27シーズンぶりのことであると伝えている。

かつてFW西沢明訓、MF中村俊輔が所属した名門クラブのエスパニョールは、スペイン1部リーグ創設時の1928-29年シーズンより所属しており、1部リーグ史上5番目に在籍期間が長いクラブとなっている。

1部リーグ全89シーズン中、エスパニョールは85シーズン所属しており、レアル・マドリード、バルセロナ、ビルバオ、バレンシアの4クラブだけがその在籍期間を上回っている。この中でRマドリード、バルセロナ、ビルバオの3クラブは1度も2部に落ちたことがない。

エスパニョールは過去に4シーズンのみ(1962-63、1969-70、1989-90、1993-94)、2部リーグでプレーしたことがあるが、全て1年で1部復帰を果たしている。

最後に2部降格の憂き目に遭ったのは1部リーグを18位で終えた1992-93年シーズンのことだった。しかし翌1993-94年シーズン、2部リーグに優勝してわずか1年で1部に帰ってきた。そのため来季、27シーズンぶりに2部リーグを戦うことになる。(高橋智行通信員)