レアル・マドリードに所属するセルビア代表FWルカ・ヨビッチ(22)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した友人と接触したため、自宅隔離になっているとスペイン各紙が8日、一斉に報じている。

スペイン紙マルカによると、ヨビッチの友人は6日の昼、セルビアのベオグラードからマドリードに飛行機でやって来たとのこと。Rマドリードの医療スタッフが定める新型コロナウイルス対策のプロトコルによると、選手への訪問者は全員、マドリード到着後、すぐに新型コロナウイルス検査を受けることになっている。その際、友人が陽性反応を示したため、即座にヨビッチの周囲から隔離された。

すでにこの友人に接触していたヨビッチも練習が休みだったその日の午後に検査を受けたが、結果は陰性だった。しかしクラブのプロトコルでは結果が陰性であっても、陽性反応を示した人物と接触したことにより、ヨビッチにも自宅待機が必要となっている。

ヨビッチは今後、クラブのプロトコルに従い、一連の検査全てに合格し、感染の恐れが100%ないことが分かるまでチームに復帰できないことになっている。

スペインの法律では2回の検査で陰性反応を示した場合、感染なしと判断されるが、クラブのプロトコルはそれよりも厳格になっており、2回以上の検査が実施される。

自宅隔離の続くヨビッチは練習に参加できていないため、現時点では10日にホームで行われるスペイン1部リーグ第35節アラベス戦の欠場は間違いない。

ヨビッチは今季、6000万ユーロ(約72億円)の移籍金で入団するも、公式戦25試合2得点2アシストという成績になっており、ベンゼマのバックアップという大きな期待に応えられていない。さらにロックダウン中、帰国していたセルビアの外出禁止令の規則を破り大きな非難を受け、ベオグラードの自宅で負傷し最近まで戦列復帰できないでいた。

(高橋智行通信員)