スペイン2部リーグのウエスカは8日、ホームで行われた第39節アルコルコン戦に2-1で勝利した。先発出場で71分間プレーし、前半終了間際に決勝点を決めたFW岡崎慎司(34)について、試合翌日のスペイン各紙は高く評価している。

試合はウエスカが前半21分にクリストが先制するも、アルコルコンは前半30分にウエスカのジョズエ・サのオウンゴールにより同点に追いついた。しかし前半ロスタイムの48分、右サイドからのクロスに反応した岡崎がダイビングヘッドで決勝点を記録しチームを勝利に導いている。

スペイン紙アスは「岡崎がアルコルコンに今季のアウェー初黒星を与えた」と題し、岡崎に最高の3点をつけている。岡崎以外に最高点が与えられた選手はウエスカのフェレイロ、アルコルコンのムラの2選手のみ。

またアス紙は紙面で「最高の出来だったホームチームが岡崎の美しいヘディングシュートで、アルコルコンのアウェーゲームの歴史的な流れを打ち破った。岡崎のゴールが、この勝利で2位の座をつかんでいるウエスカに1部昇格の夢を見させている。アルコルコンはアウェーで1年1カ月ぶりに敗北を喫した」と伝え、岡崎がアウェー無敗を誇る相手に今季初黒星をつけたことを強調した。

スペイン紙マルカは岡崎にチームトップタイの2点(最高3点)をつけた。ウエスカでは岡崎同様、クリスト、フェレイロ、ラファ・ミルの3選手が2点だった。

またマルカ紙は、「クリストがスーパーゴールを決め、ジョズエ・サのオウンゴールが1-1の同点にするも、岡崎がホームに勝ち点を残した」と伝えている。

岡崎のリーグ戦成績は34試合(先発24試合)、2247分間出場、11得点0アシストでチーム得点王になっている。

ウエスカの今季のリーグ戦成績は19勝7分け13敗の勝ち点は64で、暫定ながら1部自動昇格の2位につけている。1試合消化の少ない香川真司所属の3位サラゴサ(勝ち点61)との勝ち点差は3となっている。

リーグ戦も残り3節と迫る中、ウエスカは中2日で次節、11日にアウェーでラシン・サンタンデールと対戦する。(高橋智行通信員)