日本代表MF久保建英(19)が所属するマジョルカは16日、ホームで行われるスペイン1部リーグ第37節でグラナダと対戦する。残留をかけた大一番に向け左サイドバックに難を抱えているとマジョルカの地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ電子版が14日に報じた。

その理由として、唯一の左サイドバックであるアグベニェヌの怪我が続いていること、本来のポジションは右サイドバックながらもその代わりを務めているフラン・ガメスが、セビリア戦で受けたイエローカードによりカード累積の出場停止になることを挙げている。

これによりビセンテ・モレノ監督はグラナダ戦に向けてプラン変更を余儀なくされており、左サイドバックの新たな選択肢はセドラル、ラゴ・ジュニオル、シスコ・カンポスの3選手であるという。

フィジカル面の問題によりセビリア戦を欠場した守備の要ヴァリエントが復帰した場合、ライージョとセンターバックでコンビを組み、セドラルが左サイドバックに入る可能性が高いとのこと。一方、ヴァリエントが再び欠場する場合、セビリア戦同様、セドラルがセンターバックに入ることになる。

モレノ監督がラゴ・ジュニオルを起用する場合、システムを5バックに変更する必要がある。ラゴ・ジュニオルはこれまで左ウイングバックで何度もプレーしており、アウェーで行われた前半戦のグラナダ戦(0-1で負け)や、アウェー唯一の勝利を挙げたエイバル戦(2-1)などで起用されてきた。

最後の選択肢はシスコ・カンポスだが、ほとんど出場機会がなく、可能性は低いと見られている。またグラナダ戦で起用できる純粋な左サイドバックは、最近招集メンバー入りしている16歳のオブラドールのみ。しかし1部残留のかかる試合の重要度を考えるとその選択肢はないと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)