ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠(36)が、日本サッカー協会(JFA)の公式サイト内で動画によるメッセージを送った。

JFAのリスペクト・フェアプレー委員会が中心となって「リスペクト-大切に思うこと」と題した啓発活動を実施中。新型コロナウイルス感染の不安や恐れがある日常でも前向きに生活し、感染者や医療従事者への偏見や差別をなくし、誰もがサッカーを楽しめる環境を広げていこうとメッセージを発信している。

長谷部は「日常の中にサッカーがあることがどれだけ素晴らしいことか、日々感じているところです。感染症への不安からサッカーへの参加を迷っていたり、自粛を考えていたり、そういう方々も多いと思います。サッカーを愛する仲間として、自分と異なる考えを持った人たちも排除したりせず、理解し、尊重しましょう。選手も応援する人も家族や仲間、周りの方々のことを思い、感染予防をしっかりとしながら心からサッカーを楽しむこと、それが今一番大切だと思います。社会に目を向けると、新型コロナウイルスから私たちの命を守ってくれたり、私たちの生活を支えてくれる人が大勢います。そういう人たちがいるからこそ、私たちが日常の生活を送れていることを忘れないで下さい。仲間を信頼し、相手を思うことで一体感が生まれる。1人1人がポジティブな気持ちを持ち、フェアに行動することで、社会が大きく変わっていくと信じています。サッカーのフィールドから、リスペクトを広げていきましょう」と、呼びかけた。