日本選手4人がプレーするスペイン2部リーグ最終節の11試合が20日(日本時間21日)に行われる。ウエスカの岡崎慎司は2部優勝、デポルティボの柴崎岳は2部残留を懸けてプレーする。

ウエスカはホームで行われた前節ヌマンシア戦で、岡崎が素晴らしいヒールシュートを決めて3-0で勝利した。勝ち点を67に伸ばして2位以内を確定し、わずか1年での1部返り咲きを決定した。今節は2部優勝を目指し、11位スポルティング・ヒホン(勝ち点54)とアウェーで対戦する。

首位カディス(勝ち点69)との勝ち点差が2のため、2位ウエスカが勝利し、カディスがアウェーで18位アルバセテ(勝ち点49)に敗れた場合のみ、ウエスカが2部優勝を果たすことになる。ウエスカが勝利し、カディスが引き分けて勝ち点で並んだ場合、直接対決の結果(カディス1ー0ウエスカ、ウエスカ1-1カディス)により、カディスの優勝となる。

岡崎の今季のリーグ戦成績は36試合(先発26試合)、2417分間出場、12得点0アシスト。ここ3試合連続で先発出場し、直近の7試合で4得点を記録して好調を維持してチーム得点王。2部リーグの得点ランキングでは12位につけている。

香川真司のサラゴサは前節、アウェーでアルバセテ相手に1-4で敗れ、6戦未勝利が続く。香川は出場しなかった。サラゴサは勝ち点62のままで順位を4位から5位に落としたが、1部昇格プレーオフ出場権を手に入れた。今節、ホームに16位ポンフェラディナ(勝ち点51)を迎える。

香川の今季のリーグ戦成績は30試合(先発22試合)、1646分間出場、4得点1アシスト。ここ5試合先発出場がないが、前々節オビエド戦では試合終了間際にPKを決めている。

柴崎岳のデポルティボは前節、13位ミランデス相手にアウェーで0-1の敗北を喫し、勝ち点48のままで順位を降格圏内の19位まで落とした。最終戦はホームに1部昇格プレーオフ出場を目指す6位フエンラブラダ(勝ち点60))を迎えての一戦となるが、デポルティボに自力での残留の可能性はない。

残留圏内の16位ポンフェラディナとの勝ち点差は3、17位ルーゴ、18位アルバセテとの勝ち点差は1。どのチームと勝ち点で並んでも、デポルティボは直接対決の結果やリーグ全体の得失点差により降格が決まる。一方、ルーゴ、アルバセテ、デポルティボが勝ち点で並んだ場合、デポルティボは3チーム間の総勝ち点数でアルバセテを上回っているため残留できる。そのため引き分けでも若干の可能性があるが、勝利が必須となるだろう。デポルティボは降格した場合、1980-81シーズン以来、40年ぶりに3部リーグを戦うことになる。

柴崎の今季のリーグ戦成績は26試合(先発25試合)、1951分間出場、0得点2アシスト。現在、5試合連続でスタメン出場している。

すでに3部降格が決定している山口瑠伊のエストレマドゥラは2連勝中で勝ち点43の21位。今節は13位ラスパルマス(勝ち点54)とアウェーで戦う。山口の今季のリーグ戦成績は1試合(先発1試合)、90分間出場、3失点となっている。

スペイン紙アスは最終節に向け、香川がポンフェラディナ戦、柴崎がミランデス戦に先発出場する一方、岡崎がスポルティング・ヒホン戦、山口がラスパルマス戦で控えになると予想している。

香川のサラゴサはこの後、3日後の23日に1部昇格プレーオフ準決勝第1戦、26日に第2戦に臨む予定である。

(高橋智行通信員)