FW南野拓実(25)が所属する今季覇者リバプールはホーム最終戦に競り勝ち、予定されていた優勝セレモニーで最高の瞬間を満喫した。

ライバルのチェルシーを5-3で下した後、30季ぶりのリーグ制覇を祝う式典が開催。MFヘンダーソン主将が、89-90年シーズンの優勝時に指揮していたケニー・ダルグリッシュ元監督から手渡されたプレミアリーグのトロフィーを掲げた。

チームメートとともに優勝メダルを授与された南野は笑顔で歓喜に加わり、紙吹雪が舞ったピッチでチーム全員で肩を組み、花火が打ち上げられたお祝いムードを満喫した。

ヘンダーソン主将は「長い間、この時を待っていた。シーズンが進むにつれて成長し、強くなり、自信が増し、冷静になれた。非常に多くの機会で勝利する方法をみつけた」と感極まった表情で力強くトロフィーを握った。

新型コロナウイルス感染拡大予防のため、地元警察から自粛の呼びかけがあったものの、本拠地アンフィールド周辺には多くのファンが詰め掛けた。ユルゲン・クロップ監督は「あなたがたファンが、私たちをチャンピオンにしてくれました。どうもありがとう。みんなと祝うべき瞬間だ。今日は好きな飲料を味わうべきです。そしてコロナウイルスがなくなったら、一緒にパーティーの準備をしてください」と呼び掛けていた。

試合は前半23分にMFケイタの先制点を皮切りに同38分にDFアレクサンダーアーノルド、同43分にはMFワイナルドゥムがゴール。3-1で迎えた後半10分にはFWフィルミノが追加点を挙げた。チェルシーの猛攻を受けて4-3まで詰め寄られたが、5-3で競り勝った。

7試合連続ベンチスタートだった南野は後半42分からFWフィルミノに代わって途中出場し、3トップの中央に入ったものの、得点できなかった。