バルセロナが、ブラガ(ポルトガル)から獲得したU-21ポルトガル代表FWフランシスコ・トリンコン(20)に届いたプレミアリーグからのビッグオファーを拒否したとスペイン紙スポルト電子版が3日に報じている。

バルセロナは今年1月、トリンコンと来季から2025年6月30日までの5年契約を結んだことを発表していた。移籍金は3100万ユーロ(約37億2000万円)で、契約解除金は5億ユーロ(約600億円)に設定されていた。

バルセロナで1度も試合出場がない中、代理人のジョルジュ・メンデス氏を通じ、トリンコンにプレミアリーグのクラブ(チーム名は未公表)から6000万ユーロ(約72億円)、すなわちわずか半年間で獲得時に投資した金額が約2倍のなるオファーが届くも、バルセロナが断ったことを同紙が明かしている。

クラブにとってこの金額は、新型コロナウイルスの影響を財政面に大きく受けているため非常に興味深いものだった。オファーを拒否した理由としてスポルト紙は、クラブがトリンコンについて、メンバーを活性化できる選手と見なしていること、そしてペドリ、Bチームから昇格するアンス・ファティ、リキ・プッチ、アラウホとともに、新時代のバルセロナを支えるメンバーのひとりに考えていることを挙げている。(高橋智行通信員)