オサスナの地元紙ディアリオ・デ・ナバーラ電子版が4日、「久保との契約が突然姿を消す」と題し、オサスナへの期限付き移籍の可能性が非常に低くなったことを伝えている。

オサスナは先週末、久保の移籍先の最有力候補として急浮上したばかりだったが、今週に入り、昨季のリーグ戦を5位で終え、欧州リーグの出場権を獲得しているビリャレアルが久保の獲得レースの先頭に立ったという報道が出ている。

オサスナはこれまで、自分たちが久保の獲得レースで弱者であることを認識しつつ、できる限りの武器を用いて久保説得に動いてきた。その1つがクラブ100周年という節目のシーズンに久保をチームの中心に据えるという提案であり、レアル・マドリードが契約を結ぶアディダスが来季からオサスナの新スポンサーになることも、久保を説き伏せる上で好材料になる可能性があった。

さらにジャゴバ・アラサテ監督が久保と直接話し、チームのプレースタイル、チーム内での役割を説明して勧誘したことで、オサスナ内は先週末、久保獲得に向けて楽観的な雰囲気が漂っていたとのことだ。

しかし今週に入り状況が一転する。久保の移籍先がビリャレアル、オサスナ、グラナダ、セルタの4クラブに絞られたと報じられた後、Rマドリードが来季、欧州カップ戦に出場するチームに久保を期限付き移籍させることを求めたことにより、オサスナは久保獲得レースから脱落することになったとのことだ。

さらにこの4クラブの中で、ビリャレアルのオファー金額が最も高価なものであるため、最終的に状況が何も変わらない場合、ビリャレアルに期限付き移籍するとディアリオ・デ・ナバーラ紙は伝えている。

(高橋智行通信員)