日本代表MF久保建英の獲得失敗が濃厚となったスペイン1部のグラナダが、久保と同じレアル・マドリード所属選手の獲得に固執しているとスペイン紙マルカが7日に報じている。

グラナダは今季のリーグ戦を7位で終え、クラブ史上初となる来季の欧州リーグ出場権を手に入れた。現在、チームは補強できる選手を今夏の移籍市場で探しており、Rマドリード所属ながらもジネディーヌ・ジダン監督の来季構想に入っていない久保とブラヒム・ディアスの若き2選手に狙いを定めていた。

久保については他クラブからも多数のオファーが届く中、欧州リーグ出場権という武器を手に期限付き移籍実現へ尽力した。しかし、最終的に獲得争いでビリャレアルに敗れたと伝えられている。

Rマドリードに所属しながらも、ほとんど出番のないブラヒムについてはクラブ首脳陣が久保同様に気に入っていたが、こちらは同じアンダルシア州のクラブ、ベティスへの期限付き移籍が濃厚に。グラナダはRマドリードの将来性豊かな若き2選手の補強に失敗した形となった。

しかし、同紙はグラナダが諦めることなくRマドリードの別の選手の獲得に固執しているとし、それがスペイン人DFヘスース・バジェホであり、今現在、Rマドリードと交渉中だという。

グラナダが1年間の期限付き移籍を望んでいるのに対し、Rマドリードは保有権の一部を売ることを希望している。そのため買い取りオプション付きの期限付き移籍で交渉がまとまる可能性があるとのことだ。(高橋智行通信員)