ブラジルの古豪ボタフォゴのMF本田圭佑(34)のインタビューが7日、クラブのYouTube公式チャンネルで公開された。

クラブのロゴ入りの黒いマスクをして、すべて英語で語っている。

「ブラジルに到着した日の信じられないようなサポーターの歓迎が忘れられない。残念ながら(コロナ禍で無観客が続き)、まだサポーターの前でプレーできていないが、サポーターの前でプレーするのが、待ち切れない」と笑顔で語り出した。

話題は、世界中で感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症にも及んだ。ブラジルは、米国についで世界で2番目に感染者が多い。感染拡大や、それにより社会が突きつけられたものについては、次のように語っている。

「このパンデミックで多くのことを考えさせられている。誰もこのような状況になるなんて、考えてもいなかった。(コロナ禍で)命や生活について、じっくり考える時間があった。多くの国では政府が今まで通り働くことを禁止し、家にいなくてはならない状況だった。一方で、一部の国では、生活のために働いていた。誰も、このクレイジーなウイルスで命を落としたくはないが、そのような状況だとしても、ある一方では、家族のために、お金を稼がなくては生きていけないという現実もある」と問題提起した。

終息はみえず、社会も大きく変わりつつある。その中で、もうしばらくは耐えること、忍耐が大切になるとした。

「多くの人が亡くなり、とても悲しいが、このような苦境はまだまだ続くだろう。長い期間、このコロナウイルスに直面している状況に、我々は、耐えていかなければいけない」とした。

そのほか、ボタフォゴの熱狂的なサポーターについて、王国ブラジルのサッカーからその強さを学ぼうとしていること、チームメートとの関係、キャプテンマークを巻いてのプレー、果たすべき役割や、ライフワークとして取り組み、オンラインで新たな事業もスタートさせた「教育」などについても、大いに語っている。