ブラジルの古豪ボタフォゴに所属するMF本田圭佑(34)がチームのゲーム主将を任されことに対し「誇りに思う」などと気持ちを高揚させた。

8日までにクラブ公式チャンネル「ボタフォゴTV」のインタビューに応じ、試合でキャプテンマークを巻いてプレーしていることに言及。英語で「ブラジルで最大、かつ、最も伝統的なクラブの1つであるボタフォゴで主将を務めることを誇りに思っている。特に自分は外国人でポルトガル語を話せないのに、主将を任されたことはうれしい」と心境を口にした。

チームメートとのコミュニケーションについて言葉の「壁」がある。本田は細心の注意を払って他選手に声を掛けているとし「ポルトガル語は話せないので、主将としてチームを助けることができる方法を探さなくてはならないが、行動といくつかの言葉で助けることはできるだろう。いつもチームにとって最適な言葉を探している」と明かした。

チームに還元できるものは「経験」だと強調。「チームに貢献できる最善のことは私の経験。テクニックやフィジカルがある選手はいるが、サッカーは整理してやるべき。1人で勝つことはできない。チームとして個々に勝つ方法を知る必要がある。シーズンを通して常に同じクオリティーでプレーする必要がある」などと話した。

新型コロナウイルスの影響を受け、2月のチーム合流後、まだ有観客の試合を経験していない。本田は「ブラジルに初めて到着した時のファンの反応はすごいものだった。まだファンと交流できていないし、彼らに会いたい。ここに来る決断をした理由はブラジルのファンの熱狂があった。スタジアムでファンのためにプレーすることが待ち切れない」と有観客になる日を楽しみにしている心境も口にした。

ブラジル全国選手権は9日に予定されたバイーアとのホーム戦が延期され、12日のブラガンティーノとのアウェー戦が初戦となる。本田は「ブラジル選手権のすべてを知らないが、ブラジルのサッカーについて学んでいるし、経験を積むことができる。学習を切望しているし、自分を向上させていきたい」と公式戦を見据えていた。