ビリャレアルとレアル・マドリードが10日、ビリャレアルへの日本代表MF久保建英(19)の期限付き移籍で合意したことを公式サイトで正式発表した。契約期間は2021年6月30日までの1年間となっており、11日に入団会見が行われる。スペイン紙マルカによると、この契約に買い取りオプションは含まれていないとのこと。

久保の移籍先については最近、セビリア、ビリャレアル、レアル・ソシエダード、グラナダ、ヘタフェ、オサスナ、レバンテ、バリャドリード、ベティス、アラベス、セルタ、そして岡崎慎司が所属するウエスカのスペイン勢の他、アヤックス、ラツィオ、バイエルン・ミュンヘンなど、多くのクラブが候補に挙がっていた。

そのような状況の中、久保がスペインでのプレー継続、および年間40試合に出場できることをチーム選びで優先した中、ビリャレアルの新監督に就任したウナイ・エメリに強く求められたことが入団の鍵になったとのことだ。

さらにビリャレアルが今季のスペイン1部リーグで5位となり、来季の欧州リーグ出場権を確保していることが、Rマドリードに好まれる要素になっていた。

またマルカ紙は、ビリャレアルが久保の期限付き移籍の手数料として約200万ユーロ(約2億5,000万円)を支払うことになると伝えている。

久保はスペイン初挑戦となった昨季、期限付き移籍で所属したマジョルカでスペイン1部リーグ35試合(先発23試合)、2309分間出場し、4得点4アシストという成績を残した。

ビリャレアルはすでに10日よりメディカルチェックを実施しており、12日からプレシーズンのトレーニングを開始する予定である。今季のリーグ戦開幕日はまだ正式発表されていないが、9月12日の週末になる予定と報じられている。(高橋智行通信員)