アトレティコ・マドリードがバルセロナに所属するウルグアイ代表FWルイス・スアレス(33)を獲得候補に挙げており、すでに交渉を開始している可能性があると、スペインのテレビ局クアトロが10日に報じている。

ルイス・スアレスはバルセロナのクーマン新監督から戦力外通告を受けたため現在、移籍先を探しているところであり、これまでユベントス行きが濃厚とさまざまなメディアで伝えられていた。

しかしクアトロは、スアレスがユベントスよりも国内リーグでバルセロナのライバルであるAマドリード行きを望んでおり、すでに交渉を開始している可能性があることを報じている。またスアレスが入団する場合、移籍金がゼロになるとのことである。

一方、スペイン紙アスはこのニュースを受け、Aマドリードがセンターフォワードの獲得候補リストに載せているのはスアレスだけでなく、アーセナルのアレクサンドル・ラカゼット、エスパニョールのラウール・デ・トマス、パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバニの3選手がいると伝えている。

この3選手の中、ラカゼットが第1候補であり、選手本人もAマドリード入団を好意的に受け止めているが、契約が2年残り移籍金が高いため獲得が難しいとみられている。

デ・トマスについてはAマドリードのコーチ陣が高く評価しており、年俸が高額なためエスパニョールが放出を考えているため、獲得のチャンスがあるとのこと。また、以前より度々入団のうわさが出るも実現していないカバーニについても、Aマドリード移籍の可能性があるとアス紙は伝えている。

しかし新たなFWを獲得するかどうかは、現在所属しているFW、すなわちジエゴコスタが退団するかどうかが重要になるとのことである。また、もし放出した場合、Aマドリードは給与面で約2000万ユーロ(約25億円)を削減することができるという。(高橋智行通信員)