レアル・マドリードの下部組織出身選手の売却が、来夏予定しているパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペ(21)獲得プランに大きく貢献するとスペイン紙アスが18日に報じている。

Rマドリードは今夏、下部組織出身の選手を次々と売却しており、その合計金額は1億ユーロ(約125億円)に迫っている。

ここまでDFアクラフ・ハキミをインテル・ミラノに4000万ユーロ(約50億円)、MFオスカル・ロドリゲスをセビリアに1500万ユーロ(約18億7500万円)、DFハビ・サンチェスをバリャドリードに300万ユーロ(約3億7500万円)、FWダニ・ゴメスとFWホルヘ・デ・フルトスをレバンテ、MFミゲル・バエサをセルタにそれぞれ250万ユーロ(約3億1250万円)で売却してきた。

さらにDFセルヒオ・レギロンが移籍金3000万ユーロ(約37億5000万円)でトットナム移籍目前となっており、クラブは下部組織出身7選手の売却で合計9550万ユーロ(約119億3750万円)の収入を得ることになる。

さらにRマドリードは現在、ジダン監督の戦力外であるFWマリアーノ・ディアス放出の仕事に取り組んでいる。この移籍が実現した場合、クラブの今夏の移籍金収入は1億ユーロ(約125億円)を超えることになる。

同紙によると、この金額は来夏予定しているパリ・サンジェルマンのエムバペ獲得に向け大きな助けになるとのこと。なぜならパリ・サンジェルマンがエムバペの移籍金として、1億3000万ユーロ(約162億5000万円)~1億5000万ユーロ(187億5000万円)を要求すると見積もられているためである。

エムバペはパリ・サンジェルマンと22年6月30日まで契約を結んでおり、来夏で1年を切り、同年1月1日より移籍に向けて他クラブと自由に交渉できるようになる。そのためRマドリードはパリ・サンジェルマンが相場よりも安い金額で交渉に応じると推測しているとのことである。

(高橋智行通信員)