ビリャレアルは3日にスペインリーグ第5節でアトレチコ・マドリードとアウェーで対戦し、0-0で引き分けた。試合終盤に出場した日本代表MF久保建英(19)に対して、試合翌日のスペイン各紙は点数をつけなかった。

このAマドリード戦で久保はリーグ開幕から5試合連続のベンチスタート。後半40分からピッチに入り右サイドでプレーするも、チームが強豪相手にアウェーでの勝ち点1獲得を目指し、守備的に戦っていた中での出場となったために目立った活躍はできず、マルカ紙とアス紙はともに採点なし(最高3点)とした。

同様にビリャレアルの地元紙エル・ペリオディコ・メディテラネオも久保に点数をつけなかった。その理由について「後半40分に出場し、ほとんど姿を見せる時間がなかった」と説明している。

一方、ジェラール・モレノを「素晴らしい試合をやり遂げた。よりサイドでプレーしたが自由に動き、大きなチャンスもあった」と高く評価し、チームトップの9点(最高10点)をつけていた。

エメリ監督が交代枠を2枚しか使わなかった理由について同紙は、「ピッチで行ったハードワークにより選手たちの肉体的疲労が大きかったにもかかわらず、エメリ監督は組織立った形で機能していたビリャレアルの集団的な守備システムのバランスを崩さないように、チームを大きく変えないことを決断したため」と伝えている。

開幕から5試合を戦い2勝2分け1敗で勝ち点8のビリャレアルは次節、18日の週末(日時未定)にホームでバレンシアと対戦する。(高橋智行通信員)