新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(35=ユベントス)が同国から所属先ユベントスの本拠地イタリア・トリノへ戻ったことで大きな波紋を呼んでいる。

本来は感染拡大を防止するため、ポルトガルで隔離生活を続ける必要がありそうだが、陰性が確認される前に自家用ジェット機で国外に移動。ユベントスは「ロナウドの要請で、関連する保健当局の許可を得た上でイタリアに医療体制の整った飛行機で戻り、隔離生活を送ることになった」と発表したが、イタリア内外では問題視された。

イタリアだけでなく英国のメディアでも報じられるなど、ロナウドがコロナウイルスに関するイタリアの規則違反をした可能性を報じた。さらにイタリアのヴィチェンツァ・スパダフォラ・スポーツ大臣は国内放送「ライ・ラジオ」の中でロナウドの早期移動について問われ「保健当局の許可がなければ、ロナウド選手はコロナウイルスの規則違反をしていると思う」と強調した。

イタリア政府の検疫規則によると、ロナウドの場合、最低10日間の隔離生活が不可欠で、その後の検査で陰性となった段階で治癒したとみなされるという。ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長は「保健省、内務省に連絡し、何が規則違反なのかを説明してもらう必要がある」とロナウドを養護していた。