トットナムのジョゼ・モウリーニョ監督は、元アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏が出版した自叙伝に自身のことが書かれていないのは1度も勝ったことがないからだと話したと、16日付英スカイスポーツ電子版が報じた。

ベンゲル氏の自叙伝に記載がないことを問われたモウリーニョ監督は「1度も私に勝ったことがないからだよ」と答えた。

「12試合とか14試合のことについて書いて、1度も勝ったことがない試合の話題について本の1章に使う人はいないだろうね。自叙伝とは、自身をハッピーにして、誇りに思うためのものだ。だから私のことが書かれていなくても理解できるよ」と続けた。

両者は、モウリーニョ監督がチェルシーを指揮していた際、ピッチ内外でライバル関係にあった。

19試合で対戦し、モウリーニョ監督が10試合で勝利し、2試合で敗れていた。14年には両者がタッチライン際で押し合いのいさかいを起こしたことが象徴的な出来事となったほか、同シーズンの後半にはタイトルレースを前に失敗を恐れているといわれたモウリーニョ監督は、同時のベンゲル監督のことを「失敗のスペシャリスト」だと言い表して応戦した。(A・アウグスティニャク通信員)