ビリャレアルは18日、ホームで行われたスペイン1部リーグ第6節でバレンシアとダービーマッチを行い、2-1で勝利し2位に浮上した。MF久保建英は1-1の後半19分から出場して勝ち越し点に絡んだが、2度の警告を受けて試合終了間際に退場処分となった。試合後、ウナイ・エメリ監督が記者会見でバレンシア戦を振り返った模様をスペイン紙アス電子版が同日に伝えている。

エメリ監督はその際、久保の後半ロスタイムの退場について問われ、「彼の仕事ぶりをとても好きだった。彼とは何度も話をしてきたし、我々は彼と大きな期待の中で努力している。彼は19歳で、その進歩は明らかだが、また困難を抱えることもあるだろう。今日はこれまでよりも長い時間プレーした。1-1の時に出場し、2-1になった後はガヤ相手に守備的な仕事を続ける必要があった。あまりにも普通ではないイエローカード2枚で退場した。しかしあれはさらなる経験となる。我々はこの後、彼が試合に出場し続けられるように、どちらかのカードの取り下げを訴えるかどうか検討するつもりだ」と不満があることを明かし、この後、競技委員会にイエローカード取り下げを申請する可能性があることを示唆した。

ビリャレアルが暫定ながら首位になったことについては(※この試合後、レアル・ソシエダードがベティスに勝利し首位、ビリャレアルは2位になった)「順位は不確定なものであり、重要なのはその歩みだ。チームは不利な結果や相手に窮地に追い込まれた局面の中、困難な瞬間をどのようにプレーすればいいか熟知していることを証明し続けている」と素晴らしいパフォーマンスを見せていることを強調した。

そして「バレンシアは素晴らしい仕事をやり続けているし、セットプレーから危険なシーンを生み出したが、我々はほとんど彼らにチャンスを与えなかった。同点ゴールで動揺したが、我々には苦しみに耐える術がある。序盤ほど輝かしいプレーはできなかったが、2-1にする方法を知っていたし、それ以降、我々の守備は素晴らしかった」と守備が安定していることを主張した。

ビリャレアルはこの後、22日にホームで行われる欧州リーグ初戦でシバススポル(トルコ)と戦い、25日にアウェーで2部から昇格してきたカディスとリーグ戦で対戦する。

(高橋智行通信員)