【ビリャレアル(スペイン)18日=高橋智行通信員】スペイン1部リーグ、ビリャレアルの日本代表MF久保建英(19)がホームのバレンシア戦で途中出場した。得点に絡むプレーを見せた一方、後半ロスタイムにはこの日2枚目の警告でプロ入り後初の退場処分を受けた。チームは2-1で勝利した。

久保は1-1の後半19分から、右サイドのMFチュクウェゼに代わってピッチに立った。同24分にはパレホが決めた決勝点に絡んだ。一方で後半ロスタイムに2枚目の警告を受け、退場。悔しそうに舌を出す姿を見せながらピッチを後にした。

試合後、エメリ監督は「普通ではないイエローカード2枚。彼が試合に出場し続けられるように、どちらかのカードの取り下げを訴えるかどうか検討するつもり」と久保を擁護した。また、「彼の仕事ぶりをとても好きだった。彼とは何度も話をしてきたし、我々は彼と大きな期待の中で努力している。彼は19歳で、その進歩は明らかだが、また困難を抱えることもあるだろう」と守備にも献身した久保を評価した。

今季最長のプレー時間となったが、スペイン紙マルカ、アスとも評価は3点満点中1点。勝ち越し点に絡んだことよりも、退場に厳しかった。

チームはリーグ開幕から6試合で3勝2分け1敗で勝ち点11とし、2位につけている。いい流れでスタートを切った中、19歳は次の出番で目に見える結果を目指す。