現在、レアル・マドリードが得点面で問題を抱えていることは明白だが、今冬の移籍市場で補強の予定がないと、スペイン紙マルカが31日に報じている。

同紙によると、レアル・マドリードは新型コロナウイルスの感染拡大によって大ダメージを受けた財政難に対応しつつ、今シーズンの年間予算の最後の調整を行っているとのこと。年間予算と収入の減少額が2億ユーロ(約250億円)に達すると予想されているため、今冬の移籍市場で新たな選手を獲得する予定はないと伝えている。一方、一部の選手(ヨビッチやマリアーノ)が売却される可能性があるという。

最近は得点力不足のために何度も勝ち点を落としているため、誰もが補強の必要性を感じているが、財政的な問題により、クラブ首脳陣はリスクを冒すつもりはなく、現在の状況が回復するまで方針を変えるつもりはないとのことである。

またクラブは昨季、新型コロナウイルスの影響により収入に関する先行きが不透明になった中、給与カットを受け入れてくれた選手たちの行為を尊重しているという。実際、これにより約6500万ユーロ(約81億2500万円)の出費を抑えることが可能になった。

(高橋智行通信員)