レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオラモス(34)が14日のUEFAネーションズリーグ・スイス戦に出場。欧州歴代最多代表キャップ数をマークしたが、PKを2本失敗し、試合は1-1の引き分けで終わった。

セルヒオラモスは欧州歴代キャップ数176試合で並んでいたブッフォン(イタリア)を抜き、177試合で単独トップに。世界でもブッフォン、ホッサム・ハッサン(エジプト)の2人を抜き、クラウディオ・スアレス(メキシコ)と並ぶ5位に。上には184試合で1位のアーメド・ホッサム(エジプト)、179試合で2位のアーメド・ムバラク(オマーン)、178試合で3位のアルデアイエ(サウジアラビア)とアルムタワ(クウェート)がいるだけとなった。

ただスイス戦ではRマドリードとスペイン代表合わせても約2年半ぶりのPK失敗。最後にPKを外したのが18年5月9日のセビリア戦で、それ以降スイス戦までに25本のPKを成功させていた(2度のPK戦を含む)が、一挙に2本も失敗してしまった。

それでも同DFの代表での経歴は色あせない。デビューは18歳。05年3月26日に行われた中国との親善試合だ。当時、代表監督を務めた故ルイス・アラゴネスに起用され、チームは3-0で勝利した。それから15年以上が経過し、34歳のベテランになっても変わらず、スペイン代表の守備の中心として活躍。ワールドカップ1回(10年)、欧州選手権2回(08年、12年)のタイトルを獲得した。

セルヒオラモスは今後、代表キャップを積み重ね、来年6月11日に開幕予定の欧州選手権に出場した場合、世界歴代の代表キャップ数でトップとなり、2年後にカタールで行われる22年W杯に参加すれば、前人未到の200試合に到達する可能性がある。(高橋智行通信員)