パラグアイ、ペルーとのW杯南米予選2試合を終え、バルセロナに戻ったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)が18日、プライベートジェットで空港到着時に記者の質問に答えた様子を、スペイン各紙が同日に伝えた。

メッシは空港を立ち去る際、チームメートのグリーズマンの元代理人の発言について問われ「僕がいつもクラブのすべての問題になっていることにうんざりしているのは本当だ」といら立ちを隠さなかった。

この質問の発端となったのは、グリーズマンの元代理人エリック・オラッツ氏が今月10日にフランス誌フランス・フットボールで、バルセロナのロッカールームの状況について「あれは恐怖政治だ。メッシと一緒にいるか、彼に反対するかのどちらかだ」と形容した言葉だった。

さらにオラッツ氏は「アントワーヌ(グリーズマン)はメッシが全てをコントロールする深刻な問題を抱えるクラブに入団したんだ。彼は皇帝であり君主でもあり、アントワーヌの入団を歓迎していなかった。彼の態度はひどいものだったので、不快な気分にさせられていたよ。私はグリーズマンからメッシとは何の問題もないと聞いていたが、その逆のことは一度も言っていなかった」とメッシを非難した。

メッシが記者の質問に対して不快感を示した裏には、バルセロナ到着後に空港で30分以上も拘束され、関税を払ったことが原因とも言われている。なぜならメッシは空港を立ち去る際、「さらに15時間のフライトの後、税関職員が僕を待っていたんだ。狂っているよ」とも発言していたためである。

メッシがバルセロナで言葉を発するのは、9月4日にGoal.comの独占インタビューで不本意ながらも残留を表明した時以来、初めてだった。

(高橋智行通信員)