スペイン紙マルカが19日、ビリャレアルのウナイ・エメリ監督(49)とのインタビューを掲載した。

現在、リーグ2位と好調のチームを率いるスペイン人指揮官は、日本代表MF久保建英(19)が、日本やレアル・マドリードに所属していることにより、メディアの注目を浴び過ぎているのでは? という質問に対し「久保にはプロセスがある。一方はビリャレアルの道、もう一方は久保の道だ。そしてビリャレアルが久保の進歩から恩恵を受け、久保が並行してビリャレアルから恩恵を受けることを我々全員が望んでいる。彼は我々とともに欧州リーグでデビューし、常にチームとの責務や関わり合いを示してきた。私は日々、彼や彼の仕事ぶりにとても満足しているよ」と返答した。

今季唯一の敗北を喫したバルセロナ戦がターニングポイントになったかについては「バルセロナ戦の日が、我々が最も目を開き、その方向に進むことができず、変化する必要があったことを知れた日となった。しかし我々がその期間の短さや、トリゲロスとマリオ・ガスパールが新型コロナウイルスに感染したことにより、特異なプレシーズンを過ごしたことを忘れてはいけない。そしてそのことはチームを良く知ることを少し遅らせることになった。しかしあの0-4の敗北の先で、我々はそれまでに戦ってきた他の試合よりも多くの情報を得ることができた」と得るものがあったことを強調した。

現在採用している4-3-3のシステムが不動かについては「我々はまだチームを安定させている段階だが、我々にはインサイドでうまくプレーできるインテリジェンスな選手がいるし、ゴールを決める能力のあるFWを抱えているため、うまくバランスが取れている。しかし、チームがボールを持って主役となって、攻撃面でもう少しアグレッシブになり、ボールをもう少し前で取り返すことを目指している」と説明した。

ビリャレアルは21日にホームで、久保の所属元であるレアル・マドリードと対戦する。(高橋智行通信員)