1986年W杯メキシコ大会でアルゼンチン代表を優勝に導き「神の子」と呼ばれたディエゴ・マラドーナ氏が25日、ブエノスアイレス郊外の自宅で死去した。同国メディアによると、心不全を起こしたという。10月30日に60歳になったばかり。栄光と挫折の明暗が色濃い、波瀾(はらん)万丈の人生だった。

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来年4月2日公開のドキュメンタリー映画「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」の関係者は、ファンから要望が高まれば前倒しして公開する可能性を示唆した。

同関係者は「死去を受け、早く見たいとの声、反響も大きい。声が高まれば考えたい」と語った。同作はマラドーナさんが製作に完全協力し、500時間の貴重な映像を元にした英国映画。製作は19年のため、最後の本格的なドキュメンタリーになる可能性もあるという。アシフ・カパディア監督は「信じられない。彼は不滅の男だと思っていた」とコメントを発表した。