レアル・マドリードは28日、スペインリーグ第11節でアラベスと対戦し1-2の敗北を喫した。この試合でベルギー代表FWエデン・アザール(29)が再び負傷したことをスペイン紙アスが29日に報じている。

アザールはアラベス戦で、フィジカル面に問題を抱え前半28分にロドリゴとの交代を余儀なくされた。同紙によると、アザールの今回の負傷がRマドリードに入団した昨季からの約1年半で8回目であるのに対し、チェルシー在籍時の7年間で負傷したのは12回だったのこと。けがの状態を正確に知るため、29日に検査を受ける予定になっている。

アザールはRマドリード史上、移籍金が最も高価な選手になっているが、金銭面とフィジカル面を考慮すると、同ランキング2位のガレス・ベール(※今季は期限付き移籍でトットナムに所属)と同様のパフォーマンスの悪さだと同紙は指摘している。

アザールはRマドリード入団後、足首を2回手術しているが、これが最近の筋肉面の故障の原因になっている可能性があるとのこと。過去2回の故障は筋肉面が問題となっており、9月30日の右足の筋肉負傷後、約1カ月間で公式戦6試合を欠場した。

その後、10月31日のウエスカ戦で戦列復帰しスーパーゴールを決めるも、新型コロナウイルスで陽性反応を示したため、11月8日のバレンシア戦に出場できなかった。

今回の検査結果次第でシャフタール・ドネツク、セビリア、ボルシアMG、アトレチコ・マドリードを相手にした欧州チャンピオンズリーグおよびリーグ戦の重要なゲームを欠場せざるを得ない可能性がある。

アザールの出場時間の割合を見てみると、昨季が全体の33・6%だったのに対し、今季はここまで25%と悪化している。Rマドリード在籍16カ月の通算は31・8%と、出場時間が3分の1にも達していない。

(高橋智行通信員)