FW岡崎慎司(34)が所属するウエスカは今季、リーグ開幕から11試合未勝利。ミチェル監督(45)へのクラブ首脳陣の信用がなくなっていると、スペイン紙アス電子版が29日に報じた。

ウエスカは28日にスペインリーグ第11節でセビリアをホームに迎え、善戦したものの0-1で敗れた。今季4敗目(0勝7分け)で、1部復帰後、まだ1度も勝てていない。

同紙によると、このような状況にありながらも、クラブ首脳陣は引き続き今週末のグラナダ戦でミチェルに指揮を執らせる予定。しかしスペイン1部で過去39年間、リーグ開幕から11試合連続未勝利で解任されなかった監督は1人もいないという。

これまで最後にリーグ開幕から11試合連続未勝利の中、次戦もチームを率いたのは80-81年シーズンにアルメリア監督を務めたアルセニオ・イグレシアスのみ。12試合目にして初勝利を挙げて首をつないでいた。それ以降、9チームの監督が同じ状況に陥っていたが、全員が解任されている。

またミチェルはスペイン1部の連続未勝利のワースト記録まであと1試合に迫っている。記録保持者のハビエル・クレメンテは88-89年シーズンに19試合連続で勝利がなかった。

一方、ミチェルは現在、18-19年シーズンにラヨ・バリェカノを指揮した時の7試合を合わせ、通算18試合連続未勝利となっている。

同紙はこれらのデータを踏まえ、ミチェルが次に敗れた場合、監督続投が非常に難しいことを示唆し、12月6日にアウェーで行われる次節グラナダ戦で監督としての立場をかけて戦う可能性があると伝えている。(高橋智行通信員)