バルセロナは5日にスペインリーグ第12節でカディスとアウェーで対戦する。この一戦に向けてロナルド・クーマン監督(57)が4日、記者会見に出席した。

その際、クーマン監督はメッシの将来について問われ、「我々はレオの状況を分かっている。もし彼の将来を決めなければいけない人物がいるとすれば、それはレオ自身だ。私は外部のコメントに興味はないが、クラブ内からのコメントは試合に勝つための安心感を与えるのに役には立たない。我々は外部からのコメントをコントロールすることはできないが、内部からのものは違う。トゥスケッツの件は彼の意見と取れるが、必要ないものだと思う。レオは今シーズン、バルサに所属しており、彼が自分の将来を決めるが、ここにいることを願うよ。私は発せられている全てのコメントに意見するのは好きではない」と見解を示した。

クーマン監督の発言は、現在バルセロナの会長代行を務めるカルレス・トゥスケッツ氏が3日にバルセロナの地元ラジオ局RAC1のインタビューで、「経済面について言えば、私なら昨夏メッシを売却していただろう。収支を考えるとそれが望ましかったはずだ。ラ・リーガ(スペインリーグ)はサラリーキャップを要求しているからね」というコメントを受けてのものだった。

パリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマールが、来季メッシと一緒にプレーする願望を述べ、トゥスケッツ氏が「もしネイマールが無料で来てくれるなら獲得に動く可能性があると」という旨を発言した中、メッシの将来がパリ・サンジェルマンとバルセロナのどちらにより近いかを問われ、クーマン監督は「クラブとしては常に、ここに世界最高峰の選手たちがいられるように努める必要がある」と返答した。

メッシとネイマールを一緒に指導したいかについては「私は個人的に話すのは好きではない。私が言っているのは、クレ(バルセロナサポーター)、選手、監督として、クラブに世界最高の選手たちを抱えてほしいということだ」と答えた。

今季のリーグ戦はアトレチコ・マドリードが優勝候補かについては「アトレチコは試合に勝っており、失点の少ない強いチームだ。しかしシーズンは長く、さまざまなことが起こり得る。我々はこれ以上勝ち点を落とすことはできないし、最後まですべての試合に勝たなければいけない」と言及した。

(高橋智行通信員)