エイバルのホセ・ルイス・メンディリバル監督(59)が主審の判定に不満を示した。

1点を追う後半36分。ゴール前でのFW武藤嘉紀のヘディングが、相手DFセルヒオラモスの右肘に当たったが、PKは与えられなかった。当たっていたのは明らかだったが、モンテロ主審はピッチサイドのモニターでの確認もしなかった。

メンディリバル監督は報道陣に対し、判定基準が不明瞭であることを強調。「今週はたくさんハンドがあったが、どれがハンドで、どれがそうでないのか、我々には(基準が)分からない。今日は20秒でハンドではないと判断された。普通は2~3分かけて、スローモーションの映像で確認するのに」と不満を述べた。

もともとビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入に好意的ではなく、VARがハンドの判定を明確にする助けにはならないと主張する同監督は「ラモスの肘に当たったのは明らかだ。ラモス自身がそう言っている。どういうハンドが反則を取られるのか、審判も分かってないんじゃないか」と話した。

レアル・マドリードのDFカルバハルは「意味の分からない判定は多いし、基準を明確化すべき」と敵将に同調したが、Rマドリードのジダン監督は「判定は審判の仕事で、私は(その議論に)巻き込まれるつもりはない」と話した。