ヘタフェが11日、スペインリーグ第18節でエルチェとアウェーで対戦し3-1で勝利した。この日、ヘタフェデビューを飾った日本代表MF久保建英(19)について、スペイン紙の評価は高かった。

久保は8日に期限付き移籍でヘタフェに加入。その後、1971年以来、50年ぶりとなる大雪がマドリードを見舞った影響によりチームでの練習が一度もできなかったが、エルチェ戦で招集メンバー入りした。

ベンチスタートだった久保は1-1の後半20分に投入されると、チーム2点目のマタのゴールの起点となるシュートを放ち、同3点目のアンヘルのPKを誘発するクロスを右サイドから入れた。チームのリーグ戦4試合ぶり勝利に大きく貢献した。

スペイン紙マルカはこの日の久保の評価について、2点(最高3点)をつけた。その他、チームトップはジャニェスで3点、アランバリ、ククレジャ、マタの3選手が久保と同じ2点、終盤に入ったニョムが評価なく、それ以外の8選手たちは1点だった。

スペイン紙アスはこの試合の見出しに「久保が革命を起こした」と付け、途中出場から試合の流れを変えたことを強調。寸評では「久保の最初のアクションはヘタフェが2-1にしたプレーだった。右サイドからエキサイティングなデビューを飾り、ハイレベルなパフォーマンスを発揮し、試合の均衡を破った」と大絶賛した。

エルチェ戦に勝利したヘタフェのリーグ戦成績は、17試合5勝5分け7敗の勝ち点20で、暫定ながら順位を13位に上げた。次節、20日にホームで岡崎慎司が所属する最下位ウエスカと対戦する。(高橋智行通信員)