J1柏レイソルは13日、日本代表も経験したGK中村航輔(25)がポルトガル1部ポルティモネンセに完全移籍すると発表した。

中村は柏を通じ「このたび、ポルトガルのクラブに移籍することになりました。レイソルではジュニア時代から、本当に長い間、お世話になりました。チームメイト、監督やコーチ、スタッフの皆さん、サポーターの皆さんをはじめ、関わっていただいたすべての方々に感謝の思いでいっぱいです」とコメントした。

中村は柏の下部組織U-12出身の生え抜きで、13年にトップチームに昇格後、15年にJ2のアビスパ福岡に移籍し、5年ぶりのJ1復帰に貢献。翌16年に柏に復帰すると、同年にリオデジャネイロオリンピックに出場。18年にはワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場した日本代表に選出された。ただ、W杯中断明けの同年7月18日のFC東京戦で負傷退場。脳振とうと診断され3カ月半、離脱した。

19年は柏の降格に伴いJ2でプレーも1年でJ1に復帰。ただ20年プレシーズンマッチのちばぎんカップ・ジェフユナイテッド千葉線で負傷し、右外側ハムストリング肉離れと診断され再離脱。韓国代表のキム・スンギュが加入し、定位置を譲った。

海外志向が強く、海外挑戦が常にうわさされてきた。中村は「自分はレイソルを離れることになりますが、柏レイソルがさらに強く、さらに輝くことを祈っています。自分も皆さんに良い報告ができるように新しいクラブで頑張ります。今まで本当にありがとうございました」とサポーターに感謝した。

ポルティモネンセにはDF安西幸輝(25)も在籍する。