ブラジルの古豪ボタフォゴ退団を表明し、欧州復帰を目指す本田圭佑(34)が14日、ブラジル国内で流出したチームメートとの会食動画を巡る騒動について、自ら語った。

自身が最高経営責任者(CEO)を務める会社などの共同事業であるプレミアム音声サービス「NowVoice」(https://voice.nowdo.net)の中で「送別会について」と約17分間、話している。

自身が招いた聞き手と対話する形で、今回の事態を説明した。

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「今日は、僕がボタフォゴ出る時に開いた会で、何か問題になっているみたいなニュースを見たので」と説明を始めた。

会そのものは、12月末。本田が主催し、お世話になったチームメートとスタッフを「最後にお別れのあいさつをしたい」と、練習後のランチに招いたという。「人数は合計20人おらんぐらいかな」。参加者は20人弱で、さらに、場を盛り上げるバンドメンバーもいたという。動画には、本田がダンスを踊るようなシーンもあった。

まず「実際に、たくさんの人が(新型コロナウイルスに)感染して死んでいるという事実は間違いない中で、それで気を悪くした人がいるなら『申し訳ない』と言うしかない。ただ、パーティーを開いたつもりは全くない」と主張した。

ただ、このコロナ禍において、大人数が集まる食事、会食の場を、自ら開催したことの是非について問われると、「そう思う人がいたら謝るしかない。そういうつもりじゃなかった」と話した。

その後、開催したことに後悔は? と聞かれると「後悔なんて全然ない」「一切後悔していなくて」などと断言した。

「送別会に関しては、恥ずべきことは何1つやっていない。むしろ、唯一の後悔はもっとダンスの練習をしとけば良かった。『めっちゃ本田、ムーンウオークうまいやん』みたいな話題に切り替えさせられなかったのが、俺の実力(のなさ)」と、最後は冗談も交えるほど冗舌に締めている。

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本田とボタフォゴの一部選手の会食動画流出により、ブラジルでは騒動が起きている。コロナ禍における振る舞い、そしてクラブの低迷もあり、相当の批判にさらされており、それが日本にも波及した形。

本田はこの音声をアップする前に、ツイッターに英語で投稿。「ボタフォゴの友人たちには、申し訳なく思っています。最初と最後のランチをともにしたため、批判された人たちです。ただ、あなたたちが来てくれたことに、私は感謝しています」と書き、続けて、声をあげる人たちに向け「あなたがたがどんなに私を嫌おうとも、私は感謝しています」と結んだ。