バルセロナが今冬の移籍市場で、マンチェスター・シティーのスペイン代表DFエリク・ガルシア(20)を獲得しないことを決定したと、スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が15日に報じている。

同紙はその理由について、バルセロナの経営代行委員会の代表者カルラス・トゥスケッツ氏がクラブの会長候補3人と獲得についての会議を開くも、全員の同意を得られなかったためと説明している。

ロナルド・クーマン監督はジェラール・ピケの長期離脱を懸念し、ここ数週間、ガルシア獲得を強く求めており、バルセロナがすでに本人と5年半の契約で合意済みと数日前に報じられたばかりだった。

バルセロナはマンチェスターCとまだ正式に交渉を行っていないとのことだが、両クラブが非公式にコンタクトを取る中、ガルシアの契約が今年6月30日までと半年を切っているため、マンチェスターCは昨夏希望した金額を半額にまで落とすつもりであり、昨夏求めた移籍金1000万ユーロ(約12億5000万円)プラス出来高払いの1000万ユーロ(約12億5000万円)から、移籍金500万ユーロ(約6億2500万円)プラス出来高払い500万ユーロ(約6億2500万円)に値下げると伝えられていた。

そのためトゥスケッツ氏は会長候補3人に対し、同意を得られた場合、即座に契約に動く提案をしたとのこと。しかし同意したのは1人のみで、クーマン監督の希望にもかかわらず、バルセロナはガルシア獲得を延期することになったと同紙は報じている。(高橋智行通信員)