MF香川真司(31)のギリシャ1部PAOK(パオク)加入が決まった。27日にクラブから正式発表された。契約期間は22年6月までの1年半で、背番号は海外の代名詞でもある23。昨年10月にスペイン2部サラゴサを退団して以降は無所属となっていたが、欧州5カ国目の新天地で再出発することになった。

太鼓のビートに乗った和風の音色と掛け声に合わせて、暗闇からライトアップされて香川が登場。パーカーを脱ぎ捨て、ユニホーム姿を披露する紹介動画もアップされた。「KAGAWA IS HERE」「WELCOME SHINJI」のテロップも表示された。

PAOKは公式ツイッターにも日本語で「香川真司がここにいる。真司、PAOKファミリーへようこそ」と投稿した。リーグ3度の優勝、過去3シーズンは優勝1回、2位が2回という強豪で、欧州チャンピオンズリーグ出場も狙える。本拠地テッサロニキの空港に到着したところから、クラブのエンブレムが入ったマスクやマフラーを渡されるなど、熱い歓迎を受けての加入となった。

ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッドといった各国クラブの強豪を渡り歩き、日本代表としては10番を背負って14年ブラジル、18年ロシアと2度のW杯にも出場した。現在リーグ4位のPAOKをさらに押し上げるべく、今年で32歳を迎えるベテランの新たな挑戦が始まる。

また、新天地ギリシャでは、パナシナイコスで梶山陽平がプレーするなど、過去に日本人が数人プレー。

PAOKは「パオック」「パオク」と読むことが多く、総合スポーツクラブの頭文字を取った呼び名。