パリ・サンジェルマンがフランス代表FWキリアン・エムバペ(22)を今夏手放す場合の売却価格を決定したと、スペイン紙アス電子版が17日に報じた。

エムバペは16日にアウェーで行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第1戦でバルセロナ相手にハットトリックを記録して4-1の勝利に大きく貢献。自身の価値をさらに高め、改めて世界最高の選手の1人であることを証明した。

そんな中、同紙はフランス紙ル・パリジャンの情報を引用し、パリ・サンジェルマンの第1希望は契約延長で説得することだが、放出しなければならない場合、獲得を望むクラブに対して2億ユーロ(約250億円)もの莫大(ばくだい)な移籍金を要求するつもりだと伝えた。

エムバペの契約は2022年6月30日までと1年半を切っているにもかかわらず、パリ・サンジェルマンはその天文学的な金額がエムバペの能力に一致しているものと考え、2億ユーロ以下で手放すつもりはないとのことだ。

しかし全てのクラブが新型コロナウイルスの影響を財政面に受けているため、今現在、その金額を支払うことができるクラブは存在しないという。さらに手取り3000万ユーロ(約37億5000万円)という高額な年俸が、獲得を狙うクラブにとってもう1つの大きな障害となるとみられている。

一方、エムバペは現在、自身の将来についてまだ考えている最中であり、退団するかどうかの最終的な決断をまだ下していないと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)