4連敗、6戦連続未勝利および5戦連続無得点の厳しい状況に陥っているヘタフェが現在、新監督候補としてミチェル氏(57)を挙げていると、スペイン紙アスが21日に報じている。

19日のベティス戦敗戦後、ホセ・ボルダラス監督が最低でも今後2試合は指揮を執り続けるとスペイン紙マルカに報じられたばかりだった。しかしアス紙はボルダラス監督がすでにアンヘル・トーレス会長の信用を失っており、ヘタフェで2009年から2011年の間、監督を務めたミチェル氏が新監督の第一候補に挙がっていると伝えている。

ミチェル氏は約12年前の2008-09シーズン終盤、チームが2部降格の危機にひんした中、残り5節で解任されたビクトル・ムニョス氏に代わってヘタフェ監督に就任し、見事残留を成し遂げた実績がある。

現時点でアンヘル・トーレス会長が極度の成績不振に陥るボルダラス監督の解任に踏み切れない理由は、違約金として約300万ユーロ(約3億7500万円)を支払う必要があるためだという。しかし同紙は、すでに信用がないため、27日にホームで行われるバレンシア戦までボルダラス監督を留めておくことは困難だと指摘している。

なぜならこの後に対戦するバレンシアとバリャドリードは、ヘタフェにとって残留争いの直接のライバルであり、非常に重要な戦いとなる。そのためアス紙は、アンヘル・トーレス会長が今後もボルダラス監督に託すのか、新監督を探すのかを早急に決断する必要があると伝えている。

(高橋智行通信員)