英国のボリス・ジョンソン首相(56)は、2030年ワールドカップ(W杯)を英国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)とアイルランドの5カ国で開催するために、招致活動に280万ポンド(約4億3100万円)を提供する意向を示した。

ジョンソン首相は英サン紙とのインタビューで「我々は30年にフットボールを母国に持ってくることに非常に前向きになっている。正しいタイミングだと思うし、国にとってとても素晴らしいことだと思う」などと話した。

イングランドは18年W杯の招致も目指していた。ウィリアム王子がロビー活動も行ったりしたものの、国際サッカー連盟(FIFA)の投票で22票中2票しか獲得できず、招致に失敗した。その時の教訓もふまえ、今回は「フットボールを母国に戻す」ということを強調し、さらにイングランドだけでなく他の4カ国との共催をアピールするという。

欧州では他にスペインとポルトガルが、南米でもアルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、チリが合同での開催を狙っているとされている。また、アジアでは中国が立候補する可能性もあるという。