【マドリード4日=高橋智行通信員】4日付スペイン紙マルカは、ヘタフェ久保建英(19)ら、レアル・マドリードから他クラブへ期限付き移籍中の選手の近況を伝えた。ウェールズ代表FWベールについて「トットナムで覚醒している(ここ5試合で4得点)」と評価する一方で、久保については「最もおかしなケースのひとつ」と形容した。

同紙は「久保は今季2度目、昨季のマジョルカを含めると3度目の期限付き移籍。だがビリャレアルでもヘタフェでも勝利を収められていない」と、移籍先で真価を発揮できていないと指摘。ヘタフェでも低調ぶりは続いており「ボルダラス監督はリーグ戦4試合連続で先発起用したが、久保はここ2試合でわずか14分間しかプレーしていない。今季公式戦で1得点3アシストを記録しているが、全てビリャレアルで成し遂げたもの」と説明した。

久保は今季公式戦で28試合(ビリャレアル19試合、ヘタフェ9試合)に出場し、1081分間プレー。絶対的なレギュラーの座をつかんだマジョラル(ローマ)やディアス(ACミラン)らイタリア勢と比べると少々寂しい数字。ヨビッチ(Eフランクフルト)やセバージョス(アーセナル)らより印象度も薄い。移籍期限の今年6月30日までにもっと爪痕を残すことができるのか。注目される。