東京オリンピック(五輪)世代のクロアチア1部リーグのイストラFW原大智(21)がリーグ戦初ゴールを記録し、チームを勝利へと導いた。
ホームでのシベニク戦の後半18分にゴール前の混戦から左足で蹴り込み、貴重な勝ち点3へとつながるゴールを挙げた。
記念弾に、興奮して駆け寄ってきたチームメートから意図せず、プロレス技のラリアットのような“祝福”を受けて倒れたが、その上にチームメートが殺到。新天地にもすっかりなじんでいるようだ。
自身の得点の6分前には左からのクロスをダイビングヘッドのような形で、倒れ込みながら中央に折り返し、アシストも記録した。
FC東京から、この冬、イストラに移籍した。コロナ禍で冷え込む移籍市場で、思い切って海外へと飛び出した。
下部組織から所属した東京でも、長谷川健太監督に鍛えられ、昨季J1にデビューし26試合3得点。頭角を現したばかりだったが、安定した環境を捨てての挑戦。「人生1度限りなので新たに環境を変えて戦おうと決意しました」とのコメント通り、海を渡った。
初先発した2月24日のカップ戦でも、同じシベニク相手に移籍後初出場初得点&アシストを挙げており、驚異的な活躍ぶり。
19年に東京U-23でJ3の得点王となり、20年はJリーグで足場を固め、21年は欧州へ。
新天地でも、公式戦3戦2発といきなり結果を残している。