ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(20)の父親と代理人のミノ・ライオラ氏が今週、移籍交渉のためにスペインを訪れ、バルセロナやレアル・マドリードと話し合いの場を持っていた。

その際、ハーランドの父親がRマドリードのゼネラルディレクターを務めるホセ・アンヘル・サンチェス氏に、息子のRマドリード入団希望の旨を告げたと、スペイン紙アス電子版が3日に報じている。

同紙は「ハーランドがRマドリードを好み選択した。若きノルウェー人ストライカーはサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムでプレーすることを楽しみにしている」と伝えているが、Rマドリードにはハーランド獲得に向け、ドルトムントが売却を拒否していること、そしてライオラ氏の厳しい経済的要求という大きな障害がある。

実際、ライオラ氏は獲得を希望するRマドリード、バルセロナ、マンチェスター・シティー、リバプールなど相手にハーランドをできる限り高値で売却するため、“オークション”を企画しようとしているとのことだが、Rマドリードがそれに参加するつもりはないという。Rマドリードはドルトムントと直接コンタクトを取って説得に動き、交渉に応じる場合、正式なオファーを出すという“古典的な方法”で契約を目指すとクラブ関係者が明かしている。

Rマドリードはパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペ獲得も視野に入れているため、適正価格での交渉しか望んでおらず、ドイツ国内で報じられている1億5000万ユーロ(約195億円)~1億7500万ユーロ(227億5000万円)という莫大(ばくだい)な移籍金を支払うつもりはないとアス紙は伝えている。(高橋智行通信員)