パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・エムバペ(22)が、来季のレアル・マドリード移籍を決断したと、スペインのテレビ局クアトロが8日に報じた。

エムバペのPSGとの契約は22年6月30日まで。クラブから届いた契約延長オファーは全て拒否しており、契約延長には応じない決断をしたもよう。その上で移籍先に希望しているのがRマドリードだという。

パリ・サンジェルマンとしては来年夏に契約満了でフリーエージェントとして移籍されると、移籍金を得ることができない。そのため契約があと1年残る今夏に届いたオファーには耳を傾ける予定。一方、RマドリードはPSGが同FWを移籍市場で売りに出すまでは動きださないという。

Rマドリードは19年夏にアザール、メンディ、ミリトン、ロドリゴなどの獲得に約3億ユーロ(約390億円)もの資金を投入。その後、選手をひとりも獲得していない。新型コロナウイルスの影響を財政面に大きく受けてはいるが、フロレンティーノ・ペレス会長はエムバペに加え、ドルトムントのノルウェー代表FWハーランド獲得も希望しており、2年ぶりに移籍市場で大きく動く可能性が高まっている。(高橋智行通信員)