4日のスペインリーグ・カディス-バレンシア戦で、バレンシアのフランス人DFムクタル・ディアカビ(24)が相手DFフアン・カラ(31)から人種差別発言を受けたとして、バレンシアの選手たちが抗議のために一時的にピッチを離れる出来事があった。

それについて調べていたスペインリーグは9日、調査結果を報告。人種差別発言が行われた証拠は見つけられなかったとした。

スペインリーグによると、外部の企業や唇の動きを読み取る専門家らによってテレビの映像や音声、SNSなどが調べられたが、差別的な言葉によってディアカビが侮辱された証拠を見つけることはできなかったという。

またスペインのラジオ局コペは、カラがディアカビに向かって「くそ、ほっといてくれ」と言った後、「すまない、怒らないでくれ」と謝罪する音声がマイクに収録されていたと報じ、差別的な言葉はなかったとした。カラ自身も「ほっといてくれ」としか言っていないと主張し、バレンシアの会長に対して法的なアクションを取ることも視野に入れているという。

この出来事についての最終的な裁定はスペイン・サッカー連盟が下すため、同連盟はさらなる調査を行うとしている。