バルセロナは10日、アウェーでレアル・マドリードとの大一番「エル・クラシコ」を迎える。ロナルド・クーマン監督(58)が前日会見に出席し、意気込みを語った。

クーマン監督は現在のチーム状態について「我々は最近、素晴らしい結果を得ているし、チームは自信を持っている。明日はシーズン中に改善されたRマドリードとの素晴らしい試合だ。2チームともリーグ優勝に向けて全力で戦っているので、明日の試合はとても重要だ」と説明した。

クラシコがリーグ優勝を決定するものになるかについては「結果は決定的なものにはならないだろう。なぜなら明日の試合後も、全てのチームにとって勝つのが難しい多くの試合が残されているからね。しかしリーグ戦のこの時点だが、クラシコに勝利したチームには大きな士気が与えられることになるだろうね」と述べた。

負傷欠場が続いたジェラール・ピケとセルジ・ロベルトについては「ピケとセルジ・ロベルトはそのクオリティや個性により、我々にとって重要な選手たちだ。試合のリズムを欠いていることを我々は分かっているが、ふたりともフィジカル面は良い状態にあるし、チームを助けるための熱意がある。ほぼ全ての選手を起用できることが重要だ」と言及した。その後、2人ともクーマンが発表したクラシコの招集メンバーに復帰した。

リバプールのユルゲン・クロップ監督が欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第1戦を戦った際、Rマドリードが工事中のサンティアゴ・ベルナベウではなく、練習場内にあるアルフレド・ディ・ステファノを使用したことに対し、「そこは練習場のピッチだ」と批判したことについては「その発言はRマドリードのようなビッグクラブの威信を傷つけるものだ。彼らは無観客のこの時期にスタジアム工事を選択したのだが、私はうまくやっていると思う。それはピッチの問題ではない。どの選手にとっても、どんなピッチだろうと無観客でプレーすることは難しいものだからね。Rマドリードはそのピッチでプレーすることに慣れているし、対戦相手もそれに慣れる必要がある。それは私にとって大きな問題ではない。ピッチコンディションは素晴らしいだろうし、それが最も重要なことだ」と見解を示した。(高橋智行通信員)