バルセロナがパリ・サンジェルマンのブラジル代表FWネイマール(29)について、移籍金7000万ユーロ(約91億円)から8000万ユーロ(約104億円)のオファーを出す可能性があると、スペイン紙アス電子版が13日に報じている。

同紙はバルセロナの地元ラジオ局カタルーニャ・ラジオの情報を元に、バルセロナがネイマールについて議論の余地のないレベルの選手と高く評価し、前述の金額で合意に達することができると計算していることや、このオペレーションにグリーズマンやデンベレを含む可能性があることを伝えている。

またネイマール復帰に関して、メッシが一緒にプレーすることを心待ちにしているだけでなく、かつてのチームメートも大歓迎するとみられている。バルセロナサポーターの間ではネイマールに対して負のイメージを持つものも少なくはない。しかし元チームメートにはその計り知れないクオリティーの高さが尊重されていることもあり、愛されている存在とのことだ。一方、2022年6月30日に契約切れとなるネイマールは現在、バルセロナ復帰を希望しており、間近に迫っていた契約延長をストップしたという。

ジョアン・ラポルタ会長の今夏の優先順位はまず、今季終了後に契約切れとなるメッシを引き留めること。その次にスター選手を獲得することだと同紙は伝えている。もしバルセロナがネイマールと再契約を結んだ場合、バルセロナが来季の補強候補のひとりに挙げているドルトムントのノルウェー代表FWハーランド獲得を断念せざるを得ないとのことだ。

この後、バルセロナはネイマールとハーランドのどちらの獲得に動くかの決断を下すことになると推測されている。ハーランドについては先日、ハーランドの父親と代理人のミノ・ライオラ氏と話し合いを行った結果、契約を結ぶためには莫大(ばくだい)な資金が必要になり、非常に難しいことを理解したとアス紙は伝えている。(高橋智行通信員)